ドラ3木浪、OP戦の球団新人最多19安打 “笑み”は「緊張」の証

 1回、オリックス・山岡泰輔(手前)から中前打を放つ木浪=京セラドーム
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 「オープン戦、オリックス3-2阪神」(22日、京セラドーム大阪)

 いきなり決めた。試合開始直後の初球を阪神のドラフト3位・木浪聖也内野手(24)がきれいにはじき返し中前打。16年に高山がマークしたオープン戦の球団新人最多安打記録に並んでいた背番号0が18本目の安打を放ち、あっさりと記録を更新した。

 前日に連続試合安打こそ9で止まったが、この男の勢いは止まらない。“開幕オーダー”で臨んだ阪神の「1番・遊撃」で出場。3試合連続でトップバッターとして打席に入ると、オリックス先発の山岡が投じた初球、146キロの直球を、代名詞でもある“思い切りの良さ”で迷うことなく振りにいった。

 この中前打で、オープン戦安打数で12球団トップに立ったスーパールーキー。三回2死走者なしで迎えた2打席目は足で魅せた。一塁へのゴロに全力疾走。ベースカバーに入る山岡との競走に勝って内野安打。安打数を19に伸ばした。

 オープン戦残り2試合を残して球団記録を塗り替える快挙にも、木浪は「記録ですか?意識はしていないです。まだまだこれからなんで。シーズンへ向けてやっていくだけです」と顔に笑みを浮かべながらも冷静に話した。

 実はこの“笑み”が、気を緩めていないサインなのだ。父・弘二さんが明かす。

 「笑顔が出ているときは緊張しているんですよ。野球を始めた小学校の頃からそうだった。試合中にどんどん笑ってくれれば。それはいい緊張感を保てている証拠ですから」

 快進撃を続けるドラフト3位ルーキー。「思い切りの良さがなくなると結果が出なくなる。それは忘れずにやっていきたいです」と、また笑顔でうなずいた。リードオフマンとしての期待がかかる木浪が、2番に控えるドラ1・近本とともに、今年の阪神打線を引っ張っていく。

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