秋山 帰って来たゾ!1軍合流で復活手応え B斬り誓う

 グラウンド入りする秋山
2枚

 ついにあの男が帰ってきた。阪神の秋山拓巳投手(27)が8日、甲子園で行われた1軍の投手指名練習に参加した。2017年には自己最多となる12勝を挙げながら、昨季は5勝止まり。10月には痛みを抱えていた右膝のクリーニング手術に踏み切った。今季初先発となる11日のDeNA戦(甲子園)で再起を図る右腕。初回から飛ばしていく“攻めの投球”を誓った。

 静まりかえった甲子園に心地よいミット音が響く。マウンド上には1軍に合流したばかりの秋山。1球1球、感触を確かめるように計17球。最後の3球は捕手を座らせて力強く投じた。

 「登板まで使える機会がないし、せっかくなので上がらせてもらいました。(感触は)大丈夫でしたね」。新マウンドの感想を語る秋山が、最後に聖地で登板したのは昨年8月31日のDeNA戦。2被弾を浴びるなど2回4失点も、三回途中降雨ノーゲームとなった日だ。

 あの日、土砂降りの雨に打たれながらマウンドから引き揚げるシーンは、まるで秋山の昨季を指し示すかのようだった。9月1日に出場選手登録を抹消され、5勝10敗で終了。2017年にチーム勝ち頭となる自身最多の12勝を挙げた頼もしい姿は、そこにはなかった。

 10月にはシーズン中から痛みを抱えていた右膝のクリーニング手術に踏み切った。「野球人生のターニングポイントだと思う」。そう話した手術を経て、一歩ずつ復活への歩みを進めてきた。2軍では徐々に登板回数を増やしながら好投。1軍から声がかかるのを待っていた。

 「2週間前ぐらいから確実に状態は良くなってきている。今の真っすぐなら、やれるんじゃないかなっていう気持ちも出てきています」。力強く言い切った右腕に「経験も豊富だし、期待しかないね」と金村投手コーチも絶大の信頼を寄せる。

 くしくもあの豪雨の日と同じ、DeNA相手のリスタート。「まずは先を考えず初回から飛ばして。探って打たれてからじゃ遅いので、自分から攻めていきたい」。先発ローテ6番手から、17年のような大黒柱へ。秋山がここから勢いよく階段を駆け上がっていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス