阪神大逆転勝ち 梅野はサイクル安打で虎党お祭り騒ぎ!甲子園開幕戦を飾る

8回、勝ち越しに成功、ベンチで大喜びする阪神・矢野監督=甲子園(撮影・田中太一)
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 「阪神12-8DeNA」(9日、甲子園球場)

 阪神は甲子園開幕戦となったDeNA戦で驚きの幕引き。DeNAの右翼手・ソトの落球で逆転勝ちした。梅野がサイクル安打を記録。大逆転勝利に大きく貢献した。

 2点差で迎えた八回、梅野の1号ソロで1点差とすると、パットンを攻めて2死満塁を作る。ここでDeNAは山崎康にスイッチ。逃げ切りを狙った。福留の打球は右中間付近の浅いフライに。万事休すと見られたが、両手で捕球体勢に入ったソトが、このボールをまさかの落球。一走・大山まで生還し、一挙4点で逆転に成功した。

 先制したのは阪神だった。二回、2死から鳥谷が連続で左前打を放ち、得点圏のチャンスで8番・梅野に第1打席が巡ってきた。

 カウント2-2からの6球目、DeNA先発の上茶谷が投じた低めの直球を右方向へ弾き返した。打球はふらふらと浜風にも乗り、右翼ソトのグラブをすり抜けてポトリ。ボールが転々とする間に、走者2人が生還し、2点を先取した。

 記録は一時的に失策を表す「E」が点灯したが、すぐに三塁打へと訂正となった。スコアボード表示では異例とも言える光景に、ファンがドッと沸いた。

 だが、四回。1死一塁から筒香に右越え2ランを浴びると、そこから突如、乱れ始めた。この回、3点を失うと、五回は先頭の神里に右前打、ソトに左前打、ロペスに四球を与え無死満塁のピンチを招く。4番・筒香の2点適時打で再び勝ち越されると、ここでガルシアに交代が告げられた。2番手には守屋がマウンドに上がった。五回途中、7失点で降板。被安打9本は来日2年目、通算29試合目の登板で自己ワーストとなった。前回2日の巨人戦で4回7失点と炎上し、2戦連続のKOとなった。

 四回以降、打線も沈黙。それでも七回、代打・近本(ドラフト1位=大阪ガス)の中前打から、糸井、福留のタイムリーなどで3点を返した。さらに2点差の八回には梅野の今季1号ソロから、一挙4得点のビッグイニングを作った。この回、2打席目となった梅野は、右中間二塁打でサイクル安打を達成した。最大5点差を跳ね返した逆転勝利。甲子園開幕戦に詰め掛けた4万6298人の観客も、劇的な幕切れに酔いしれていた。

 シーズン甲子園初戦の勝利は昨年に続いて2年連続。直近の10年でも7勝3敗と相性がいい。2016年の金本知憲に続き、新監督の甲子園初戦勝利を手にした。

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