大山V弾!3戦ぶり6号ソロ「一発で仕留めた」 好機に2度凡退を反省も
「中日0-2阪神」(29日、ナゴヤドーム)
勝利の瞬間、笑顔で三塁からマウンドへ駆けつけた。勝利に結びついた一撃。阪神・大山が決勝点となる先制の6号ソロを放った。「青柳さんのために、チームのために」-。甘い球は見逃さなかった。
勝利に導いて本拠地へ。思いは力に変わった。ナゴヤドームに快音が響いたのは二回。先頭で打席に向かうと、初球だった。高めに浮いた110キロのカーブを狙い打ち。「甘い球を一発で仕留めることができた」とフルスイングで捉えると、打球は一直線で左中間スタンドへと飛び込んだ。3試合ぶりの一発で、4番が試合を動かした。
それでも試合後は、うつむいたまま。足を止め、役割を果たしきれなかった2つの場面を悔やんだ。「あそこで1本打てなかったのが、自分の力が足りない部分です」。1点が重い投手戦。六回と八回には、ともに得点圏に走者を置いた場面で打席に立った。だが結果はともに邪飛…。打席付近でぼうぜんと立ち尽くし、悔しさが表情ににじみ出た。
懸命に守りきった2得点。鋭い打球をはじく失策もあったが、それ以外は好守で支えた。「試合に勝てたのがよかった」。一振りで呼び込んだのはうれしい連勝。マウンド上には、笑顔で青柳とハイタッチする大山がいた。