ドラ1近本10盗塁でリーグトップタイ 赤星越え44盗塁ペース!

 7回、この試合2つ目の盗塁を決める近本
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 「阪神5-1DeNA」(4日、甲子園球場)

 走った数だけ、強くなった。何度も来るけん制。相手バッテリーに外されることもあった。それでも阪神ドラフト1位の近本(大阪ガス)は笑う。「警戒してくれたら、チームが有利になるので」。2盗塁を決め、リーグトップタイとなる10盗塁をマーク。泥だらけのズボンが勲章だった。

 2試合連続で快音こそ響いていない。それでも、近本にとって最大の武器はもう一つあった。相手の間隙を突く走力。まずは六回だ。相手の失策で出塁すると、2球続けてけん制を受けた。それでもリード幅は縮めない。そして2球目。迷いなくスタートを切った。追加点を呼んだ二盗。清水ヘッドコーチも「大きな存在だ」と目尻を下げた。

 さらに七回だった。今度は四球で出塁すると、またしても走った。3度あったけん制も、相手バッテリーに外され帰塁する場面もなんのその。01年の赤星以来(その年球団新人最多の39盗塁で盗塁王)、18年ぶりとなる阪神新人の2桁盗塁に達した。

 7割を超える成功率を引っ提げ、今、憧れである「赤星」という道しるべを追い越す速度で進んでいる。01年に赤星が2桁の大台に72試合目で到達したのに対して、近本は32試合目。これはシーズン44盗塁ペースだ。盗塁王という最大の目標へ、まずはこの日、山田哲と並びセ・リーグトップに躍り出た。

 警戒の中でも走って、走る-。「相手を見ながら、これからもやりたいことをやっていきます」。強い言葉ににじむのは、自信と経験。けん制の数は、力を見せつけた証しとなった。

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