「阪神５－１ＤｅＮＡ」（４日、甲子園球場）

　阪神の高橋遥人投手（２３）が５日・ＤｅＮＡ戦（甲子園）で急きょ今季初先発初登板することが４日、決まった。この日インフルエンザＡ型を発症して出場選手登録を抹消された岩貞に代わっての先発。突然の抜てきに「うれしいですし、本当に楽しみ」と胸を躍らせた。

　当初の予定では５日のウエスタン・広島戦に先発予定だった高橋遥。この日はスーツを持参して２軍選手らと同・広島戦が行われる由宇球場に入った。投手ノックや短ダッシュで調整すると、試合中に帰阪した。

　左肘痛の影響で戦列を離れてからは初の１軍となる。昨年６月１０日・ロッテ戦（甲子園）以来３２９日ぶりのマウンド。「３２９日になりましたか…」と静かに言葉を吐く。「自分の今できることをやればいいのかなと思う。相手を考えずに腕を振る。それのみです！」と熱く語った。

　高橋遥を抜てきした矢野監督は「こういうのも運というかチャンス。思い切った投球をしてもらいたい」と期待した。こどもの日に実戦復帰となる背番号２９は「打者に向かっていって大きな打者を抑えられたらいい。（子供たちに）思い切り投げている姿を見てもらえれば」。ボールに思いを乗せる。