青柳3勝目 “坂本キラー”二回ピンチで三振斬り 

 1回、坂本勇(手前)を三直に打ち取る先発の青柳(撮影・田中太一)
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 「巨人2-4阪神」(14日、東京ドーム)

 阪神の“坂本キラー”が記録を止め、勝利を呼び込んだ。青柳が粘りの投球で6回2失点。降板直後のチームの逆転劇で今季3勝目をつかんだ。

 この日のハイライトは二回1死二、三塁の場面。打席に開幕から36試合連続出塁のリーグ記録を継続中の坂本勇を迎えた。ここで記録継続を許し、失点すれば球場が沸き、早々に試合を決定付けかねない重要な局面だ。

 フルカウントからの6球目。右クオータースローから投じられたスライダーに、絶好調男のバットが空を切る。「記録は僕だけで止めたわけじゃない」と話した背番号50だが、「あのピンチで三振を取れたことがその後のゼロにつながった」と胸を張った。

 その三振後の坂本勇の苦笑いがすべてを物語る。この日も3打席凡退と手玉に取り、青柳は坂本勇に対して、通算18打数2安打、打率・111と完璧に抑え込んでいる。

 青柳が「むちゃくちゃ大きな存在」と明かすのが福原投手コーチだ。入団した2016年が福原コーチの現役最後の年。「当時から支えてもらってます。コントロールが良くなったのも福さんのおかげ。精神的にも支えてもらっています」

 今季最初は好投しながらも勝ち投手になれない試合が続いた。そんな時も「こういう投球を続けていれば、勝ちはついてくる」と話し掛けられ、自らの悪送球から崩れた前回登板後も「俺もそういうミスをしたけど、やってしまった後が大事なんだよ」と声を掛けられた。

 そんな“福さん”の助言を受けての勝利。矢野監督も「青柳が粘ったことが一番の勝因かもしれない。(二回に)一気に持って行かれなかったこと、勝ちがついたことが成長につながる」と目を細めた。西と並びチームトップの3勝目。変則右腕がこの先も先発の柱として躍動する。

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