原口 広島・赤松と共闘誓う 2人で1軍復帰を目指す

 5回、一塁へ全力疾走する原口
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 「ウエスタン、広島8-3阪神」(17日、由宇球場)

 2人で1軍の舞台へ-。大腸がんからの完全復活を目指す阪神・原口文仁捕手(27)と、胃がんからの完全復活を期す広島・赤松真人外野手(36)が17日、ともに1軍に復帰してファンに勇気を与えるプレーを披露すると誓い合った。由宇での2軍戦前にあいさつを交わし、そろって試合にも出場した。

 フリー打撃の順番を待つ赤松の元に、原口が小走りであいさつに向かった。約1分間と短い時間ながら、互いに笑みを浮かべて会話した。

 「赤松さんと話して、さらにこれから頑張っていこうという気持ちになりました」

 1月に大腸がんを発表した際、新聞などを通じて赤松からエールを送られた原口は、「すぐにコメントをしていただきました」と笑顔で振り返る。赤松も箇所は違えど16年に胃がんを患い、翌年に手術を受けた。術後は順調に回復し、1軍復帰に向け練習に励んでいる。

 顔を合わせるのは久しぶりという赤松は「体調どう?とか話したり、原口から『いろいろコメントをいただきましてありがとうございました』などね」と明かした。打撃練習をチラリと確認し「動きとかも見たけど、(1軍)復帰も早いんじゃないか」と原口の状態の良さに目を細めた。

 闘病を経て、完全復活を目指す両選手。目標の場所は当然、1軍の舞台だ。赤松は「1軍で活躍するのを目指すのがプロ。(2人で)またそこで集まるのが目標。お互いにプレーで勇気を与えられたら」と共闘への思いを口にした。

 原口も思いは同じだ。「もちろんですよ。目指してやっていきたい。いろんな人の思いを受けて今、やっている。だからこそ頑張っていきたいなと思います」。涼しげな笑顔を見せながらも、言葉には力を込めた。

 この日、原口は「5番・指名打者」で出場し、4打数無安打。赤松は八回に代走で出場し、船越の左越え3ランで本塁に生還した。復活ロードを一歩ずつ、着実に歩む。再び、1軍の舞台に立つためには前に進み続けるしかない。必ずカムバックし、全国のファンに活躍を披露する。

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