中谷、意地のタイムリー 九回2死から21イニングぶり得点

 「阪神1-5広島」(19日、甲子園球場)

 素直に喜べない。ただ好感触を覚えたのも確か。「結果を出せて良かったです」。阪神・中谷が、マルテに代わり「7番・一塁」でスタメン出場。最終回にタイムリーを放ち、2試合連続の零敗を阻止。チームに21イニングぶりの得点をもたらした。

 劣勢でも関係ない。「結果が出るように必死なので」。0-5で迎えた九回2死二塁。広島3番手・一岡の外角直球を捉えた打球は左翼線への適時二塁打となった。七回は相手先発・アドゥワから中前打。中堅・野間が後逸する間に三塁まで進む好走塁も見せた。

 チャンスは手放せない。4月23日・DeNA戦以来となるスタメン起用に浜中打撃コーチは「(マルテは)前回、アドゥワと対戦した時に2つダブルプレーがあった。矢野監督もそのイメージがあって」と説明。その期待にバットで応えた。

 今季3度目となった複数安打を今後につなげたい。「次も結果を残せるように」と中谷。本領発揮はここからだ。

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