近本魅せた!スーパーレーザー 走攻守で躍動…2盗塁でセ界単独トップ13盗塁

 「阪神3-2ヤクルト」(22日、甲子園球場)

 スタンドに響き渡る悲鳴を大歓声に変えた。試合の流れを左右する勝負どころ。阪神・近本光司外野手が全力で左腕を振り抜いた送球は、ワンバウンドして梅野のミットに吸い込まれた。「アウト」のコールに岩田が両手を挙げ、ピンチを救ってくれたルーキーをたたえた。

 同点の五回2死二塁。緊迫した投手戦の中、1点も許されない場面でヤクルト・雄平の打球が中前にはずんだ。「打球が速かったので、しっかり捕ってしっかり投げたら勝負になるかなと思っていた。自分のできることをやりました」。素早く打球を処理すると、投球動作に入り二走・山田哲を補殺した。

 チームをもり立てる好送球で、補殺数はセ・リーグトップの「5」。日頃の準備と探求心が結果へと結びついている。この日の試合前練習では、金村投手コーチに送球のアドバイスを求めた。何度も投球動作を繰り返して確認。以前から補殺に関して「捕手が走者にタッチしにいく時間が一番大きい。そのためにもより正確に投げないといけない」と分析し、確率の高いフォームを探し求めていた。

 どん欲な姿勢での取り組みは、打撃や走塁でも効果を発揮しつつある。初回、二塁への内野安打で出塁。糸原の打席で二盗に成功した。五回には左前打をマーク。2死一、二塁となったところでは、ダブルスチールを決めて三塁を陥れた。

 自慢の快足を見せつけ、プロ入り後初めてリーグトップに立つ13盗塁とした。「しっかり自分の役割を考えて、塁に出て相手にプレッシャーを与えるようにやっていきたい。そういうのでは今日はよかった」と納得の表情を浮かべた。走攻守で存在感を発揮する虎の韋駄天(いだてん)が、フル稼働でチームを支えていく。

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