球児 志願の3連投 リリーフ7投手による決死の0封リレー

 延長11回、ピンチをしのぎ笑顔でベンチへ戻る藤川
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 「交流戦、オリックス5-5阪神」(16日、京セラドーム大阪)

 阪神は簡単に崩れられない。いくら登板が重なっても与えられた役割は全うする。チームは延長12回の激闘の末にドロー。試合に負けなかった事実と同様、自ら志願した3連投を平然と振り返る藤川の姿が尊い。「仕事だし特別なことではない」。リリーフ7投手による決死の無失点リレー。中心を担ったのはベテラン右腕だ。

 絶体絶命のピンチで選んだのは全球ストレートの真っ向勝負だった。7番手で登板した延長十一回。1死から安達に左中間二塁打を許すなどして2死三塁の場面、代打・小島を打席に迎えた。

 慌てる様子はない。3球で1ボール2ストライクに追い込むと、最後は146キロの直球を内角低めに投げ込み見逃し三振。「オール直球?たまたま」。1回を1安打無失点。2三振を奪うなど22球の力投で敵を寸断した。

 チームを思うからこそ3連投も買って出た。「体は元気なので。自分たちは自分たちの仕事をする。それを続けていくことが大事」。ブルペンで示した藤川の姿勢に金村投手コーチも「自分から『いけます』と言ってくれたので」と最敬礼だ。

 藤川の前には、守護神が前夜の屈辱を晴らす0封。15日・オリックス戦で、サヨナラ負けの“敗因”となったドリスが延長十回無死二塁から登板し、得点を許さず。延長十二回は、ブルペンに最後まで残っていた浜地が3人斬りだ。「監督があの場面で送り出してくれたことを意気に感じて投げました」。若き右腕がベンチの期待に応えた。

 確かに勝利はできなかった。それでも、一丸で再三のピンチをしのいだ内容に価値がある。「皆が前を向いて戦った結果だ」とドリス。リリーフ陣が見せた結束こそが、今後の戦いの基盤となっていく。

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