陽川20戦ぶり先発で今季初マルチ 高山に負けん!福留代役はオレ打

 「中日6-1阪神」(29日、ナゴヤドーム)

 与えられたチャンスを生かしていくしかない。「7番・左翼」で20試合ぶりのスタメン出場となった阪神・陽川が、今季初となるマルチ安打を記録した。

 二回の第1打席では鮮やかな流し打ちで右前打。そして、執念を感じさせたのが七回1死一塁からの安打だ。外角に沈むボールをはじき返し、打球を左前に落とす。好機を広げ、唯一の得点につなげた一打を、浜中打撃コーチは「食らいついた2本目なんかを見ると、次も左ピッチャーの時に使いたいと思わせるバッティングだった」とうなずいた。

 前回のスタメン出場は1軍昇格当日、1日の広島戦。3タコに終わると、その1試合だけの出場で3日には2軍行きとなった。陽川自身も置かれている状況は痛いほど分かっている。「結果を出していくしかないんで。今日は2本出ましたけど、また次に向けて切り替えて」と試合後も笑顔はなかった。

 矢野監督は「アイツ自身(アピールへ)つなげられるものになった。チーム内の競争が激しくなるようなヒット2本やった」と評価する。両ふくらはぎの張りで福留の長期離脱が予想される状況。「続けて結果を出せるように準備をしていきたい」。アピールを続ける高山に負けじと、虎の55番が存在感を示し続けていく。

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