福留 26日ぶり実戦復帰で虎に光明 代走も出さず

 「ウエスタン、阪神2-1広島」(16日、甲子園球場)

 両ふくらはぎの張りを訴え、2軍調整中の阪神・福留が「5番・指名打者」で出場。6月20日・楽天戦以来の実戦復帰となった。3打数無安打に終わったが、約1カ月ぶりに戦うベテランの姿に、球場に詰めかけた虎党からは大きな声援が送られた。

 強烈な打球を放った。二回、先頭打者で迎えた第1打席だ。カウント1-2からの4球目、ローレンスの直球を引っぱたく。一塁線右にわずかに切れるファウルとなったが、これにスタンドがどっと沸いた。この打席は一ゴロに終わり、四回の第2打席は見逃し三振。六回の第3打席は空振り三振に倒れたが、力強くスイングするなど光も見せた。

 試合後、「試合に出たくらいだし、何もないよ」と福留は話した。ただ、平田2軍監督は「孝介は3打席立てて良かった。『塁に出たら、代走もいりません』と言うくらいだし」と患部の状態の良好さを明かした。

 次のテーマは守備だ。シートノックでは左翼の守備位置で軽快な動きを見せた。指揮官は「天候次第ではある」と前置きしつつ、17日の同戦で外野守備に就く可能性を示した。その後は19日からのウエスタン・ソフトバンク3連戦(タマスタ筑後)に帯同する見通し。1軍再昇格を見据え、仕上げにかかる。

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