プロ初先発の望月 5回4失点でプロ初星はお預け
「中日-阪神」(17日、豊橋市民球場)
プロ初先発の阪神・望月惇志投手は、5回を9安打4失点で降板した。2点のリードで迎えた五回、平田に2ランを浴びて同点で降板。勝利投手の権利を得る目前で、無念の“一発KO”となった。
試合は1点リードの二回、無死二塁から京田に中前適時打を浴びた。続く堂上にも右前打で、さらに無死一、三塁としたが、石橋、阿知羅を連続三振に。最後は京田を遊飛に抑えて、最少失点で切り抜けた。
この日の最速は154キロ。150キロ超の直球を連発し、真っ向勝負で好調中日打線に挑んだ。味方の援護を受けるが、四回には堂上に右越えソロを浴びる。さらに2点リードの五回、先頭の武山を中前打で出塁させると、続く平田との対戦だった。1ボールから2球目、131キロの変化球が高めに浮いた。
フルスイングされた白球は、右翼ポール際の特大2ラン。マウンドの望月は大きく天を仰いだ。それでも気落ちすることなく、2番・大島を見逃し三振に斬ると、アルモンテを一ゴロに。最後はビシエドを遊ゴロに仕留めて、勝ち越しは許さなかった。
痛恨の1球で初星はスルリと消えたが、プロ初先発は、5回82球、9安打4失点。六回、打席が巡ったところで代打・木浪を送られ、降板となった。