浜地 3年目の“初笑利”「うれしいです」九回三振&併殺斬りで勢いつけた!

 「阪神7-6中日」(30日、甲子園球場)

 チーム全員で味わう歓喜の瞬間が心地良かった。初めて見るお立ち台からの景色に、自然と表情はほころぶ。興奮冷めやらぬ試合後のグラウンド。プロ初勝利を挙げた阪神・浜地真澄投手のヒーローインタビューは、初々しさであふれていた。

 「まだよく分かっていないですけど、うれしいです」

 1点ビハインドの九回から登板。役割は分かっていた。「最終回(の攻撃)もあったし、勢いをつけたいと思っていた」と右腕。1死から中日・平田に中前打を許したが、続く大島を直球で遊ゴロ併殺に料理し、流れを一塁側へ引き寄せた。

 順風満帆ではなかった。プロ1年目の17年、腰痛で約1年間のリハビリ。それでも下を向かず、1軍で活躍することだけを考え、地道に汗を流した。20歳になった昨年、自分に言い聞かせるように言った。「40歳になって『20歳に戻れたら』って言う人が多いじゃないですか。後悔したくないので」。だから「今」を懸命に生きる。そうやって壁を乗り越えてきた。それを見てきた野球の神様は、甲子園でほほ笑んだ。

 28日の巨人戦(東京ドーム)では満塁弾を浴び「取り返したいと思っていました」と意地を見せた浜地。生涯忘れることのない白星を弾みに、己の存在価値をさらにマウンドで高めていく。

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