近本、吉田義男超え23盗塁!2盗塁で虎新人単独2位 次は1位赤星の39超えへ

 「ヤクルト11-2阪神」(7日、神宮球場)

 阪神の近本光司外野手(24)が、牛若丸超えを果たした。六回と八回に二盗を決め、今季23盗塁とした。1953年に吉田義男がマークした22盗塁を抜き、球団新人単独2位に躍り出た。それでもチームは最下位ヤクルトに2夜連続で逆転負けを喫した。

 反撃へきっかけになろうと、懸命に走った。両足を超高速で回転させた近本。見事に2盗塁を決め、53年に記録した吉田義男の球団新人盗塁数を上回る今季23個目をマークし、単独2位に浮上した。

 5点を追う六回。8打席ぶりとなる中前打で出塁すると、糸井の5球目にスタートを切った。際どいタイミングとなったが、猛烈なスライディングでセーフ。2死二塁と好機を広げたが、ホームは遠かった。

 最後まで諦めない姿勢は貫いた。6点ビハインドの八回にも、四球で出塁。相手の隙を突いて楽々と二盗を決めた。「試合の展開的にも差がついてしまったところで走ったんですけど、もっと序盤だったり、初回というところで自分の仕事ができればよかった」。個人の記録よりも勝利に結び付かなかったことに反省の言葉を口にした。

 6月22日の西武戦以来、31試合ぶりの1試合2盗塁。矢野監督は「一時、ちょっとランナーに出られないとか。スタートを切れないとか、止まっているとかね。あいつも、もちろん盗塁王も取りたいだろうし、開幕から言っている通り、赤星の数字というのも目指している選手なんでね。もっと、もっと積極的にいってもらえれば」とルーキーのさらなる奮闘に期待を寄せた。

 本人も自らに求められている役割は十分承知している。常々、話すのは「ホームにかえってくることが自分の仕事なので」と塁上で相手投手にプレッシャーを与え、最大の武器である快足で得点のチャンスをつくり出す。そして、本塁に生還することを強く意識している。

 「初回や序盤に走ったりできることが大事。そういったことをやっていきたい」。目標は赤星が1年目に記録した39盗塁。次は大先輩の偉業、チームの得点力不足を解消するためにも、近本が走る。

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