マルテ 初4番弾 相棒ソラーテいなくても!

 「阪神8-0DeNA」(20日、京セラドーム大阪)

 片手一本のフォロースルーから、放たれた白球は左翼席中段に届いた。先制、中押しに続き、DeNAの息の根を止めた11号2ラン。打った瞬間、それと分かる特大弾に、阪神・マルテは静かに吠(ほ)え、ゆっくりとダイヤモンドを一周した。

 5点リードで迎えた七回、2死一塁。4番手・笠井が投じた1ボールからの2球目、高めに浮いたカットボールを見逃さなかった。7日のヤクルト戦以来11試合ぶりの一発。4番としての初アーチに「みんなで勝ちを得た試合だと思う」と静かに笑った。

 初回には左翼線を破る二塁打でチャンスメークした。18日の巨人戦で六回、左胸付近の違和感を訴えて途中交代。状態が不安視された中、一掃する2安打2打点の活躍だ。「体は大丈夫ですし、これからも試合は続いていく。100%の状態でしっかり戦っていきたいね」。10日の広島戦から9戦連続4番で出場。言葉にも主砲としての自覚がにじんだ。

 この日は女性ファンに向けたイベント「TORACO DAY」。ピンク色のテーピングを左手首に巻いて出場した。「自分としても2打点は大きかったし、チームも勝ててよかったよ」。19日にはソラーテが抹消され、再び助っ人野手は1人になった。求められるのは勝利を呼ぶ一打だ。残り29試合。4番が逆襲のキーマンになる。

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