高橋遥人、自己ワースト8失点…悪夢再び「申し訳ない」
「阪神2-12ヤクルト」(12日、甲子園球場)
言葉を詰まらせながら、静かに絞り出した。阪神・高橋遥は何度も、何度も謝り続ける。「情けないし、申し訳ない。チームに本当に申し訳ない…これしかないです」。ふがいなさが言葉に伝わる。4回7安打で自己ワーストの8失点。懸命に前を向いた。
涙のKOから6日がたった。任せてもらった責任感。だが、強い思いは空回りする。立ち上がりにバレンティンの本塁打などで3点を失うと、四回には自らの適時失策も絡んで5失点。「期待して使ってもらったのに。大事な試合で試合を壊してしまいました」と猛省した。
立ちはだかるプロの壁。次第に表情は消えていった。苦しく、もがき続けた90球。スコアボードに刻まれた「8」という景色を目に焼き付けた。