近本 源田超え!新人156安打で歴代単独3位 35盗塁でセ新人歴代単独4位
「阪神3-0DeNA」(22日、甲子園球場)
打席の中で頭を切り替えた。押せ押せムードの五回だ。1死満塁で阪神・近本。直前にはネクストで福留と初球の球種を予測していたという。投じられたのはフォークだった。
「(予想と)違うボールが来て…」。その後にカウント2-2となったことで考えを変えた。「内野ゴロでも何かが起こると思っていました。でも、追い込まれて三振だけは駄目だと。浅いフライでしたけど、梅野さんがよくかえってきてくれました」。左犠飛での大きな追加点。最低限の仕事を果たした。
四回にはチーム初安打を放つ。「(無安打で)嫌な感じがあったんですけど、しっかり振り抜けた」。右前への今季156本目の安打。2017年・源田壮亮(西武)を抜いて、新人シーズン安打歴代単独3位となった。
上位2人は1956年・佐々木信也(高橋)、48年・笠原和夫(南海)と、ともに半世紀以上前の記録だ。近年の日本野球界において、近本は最も安打を放った新人になった。
さらに次打者・福留の4球目に二盗を決め、今季35盗塁でセ・リーグ新人シーズン盗塁歴代単独4位に。盗塁王を争う山田哲に2差とし、タイトルにまた一歩近づいた。残り4試合。球団新人最多となる赤星の39盗塁を視界に捉えながら、快足ルーキーは打って、そして走る。