阪神のベテラン選手たちが２４日、今季限りでの現役引退を決断した巨人・阿部慎之助捕手（４０）について惜別の思いを口にした。

　０９年のＷＢＣと北京五輪で、ともにプレーした藤川球児投手（３９）はこの日の試合前、甲子園球場のグラウンドで阿部と言葉を交わす場面もあった。巨人、阪神の中心選手として何度も対戦を重ねた藤川は「怖かったですね。そういう状態の選手のままユニホームを脱ぐというのが、本当の一流選手のすることだと自分自身、思う」と敬意を表した。

　また、鳥谷敬内野手（３８）は「ＷＢＣでもオールスターでも、話す機会は多かったですし。一緒にやったメンバーがどんどん辞めていくのは寂しいですね」とコメント。

　阿部が１学年上ながら、同じ１９７９年生まれの能見篤史投手（４０）は「びっくりですけどね。引退するなんて思っていなかったんで。ピッチャーの心理とかを分かっているというか、そういうふうにこっちに思わせる、そういう雰囲気を持ったバッターでした」と惜しんだ。