CS進出に木浪が執念のスクイズ 中谷先制打 梅野が加点打
「DeNA-阪神」(28日、横浜スタジアム)
自力CS進出の可能性が復活した阪神。条件は残り3試合の全勝だ。負けられない戦いの初戦。まずは阪神の中谷将大外野手(26)が四回に先制打を放つなど、逆転CSへ弾みをつける。
先発・西が毎回走者を背負いながらも粘投で、横浜打線を無失点に抑え込んだ。この辛抱の時間が、打線の奮起を促す。四回だった。1死走者なしから、2四球で一、二塁と好機を作ると、続く糸原は一塁への内野安打。1死満塁。相手先発・今永を一気に攻め込んだ。
6番・中谷が快音でつなぐ。カウント1-2からの4球目だった。外角の直球に反応すると、打球は左前へ。遊撃・大和の悪送球も絡み、走者2人が生還した。さらに一、三塁から、木浪が執念のスクイズに成功。追加点を奪うと、梅野も適時打で続いた。
中谷は24日巨人戦以来の先発出場だったが、ここ最近は代打や守備固めでの出場が続いていた。15打席ぶりの安打は、ここぞの場面の適時打に。「追い込まれていたので、必死に食らいついていきました。このヒットに満足せずに、もう1本、2本と打てるように頑張ります」とコメントした。この日は4番に座っていたマルテを欠いた和製打線だった。それでも執念の一挙4得点。つないで、つないで、逆転CSへと望みをつないだ。
スクイズを決めた木浪「必死に食らいつきました。2度、3度あるサインではないので、一発で決めることができてよかったです」
追加点を呼ぶ適時打を放った梅野「聖也(木浪)が目の前で、(スクイズを)しっかり決めてくれたので、残ったランナーをかえすことに集中しました。取った後が大事なので、しっかり西さんをリードできるように頑張ります」