木浪、代打から2安打2打点 大舞台で大仕事!「チームで勝つ」

 「セCSファーストS・第1戦、DeNA7-8阪神」(5日、横浜スタジアム)

 努力と練習は裏切らなかった。阪神・木浪が輝きを放つ。開幕直後には不振に苦しみ、2軍降格もあった。それでもうつむかず、振り続けたバット。これまでの苦難はこの日のためにあったのか-。「自分のことをしっかりやって勝っていきたい」。流した汗が、静かに報われようとしていた。

 この日はベンチスタート…そして6点差。そんな中、出番は七回だった。「準備はしていたので」。闘志は消えていない。ネクストから高山の二塁打を見つめると、バットをより強く握った。そして迎えた3球目。148キロの直球を中前へとはじき返し、1点を追加。さらには2点を追う八回だ。今度は2死一塁から高山が二盗。仲間の思いに、右前打でつなぎ、1点差へと詰め寄った。代打出場から2打数2安打2打点。初めてのCSで笑顔が光った。

 動画チェックが、木浪の日課だという。自らの打撃フォームを何度も、何度も繰り返し確認。気になることを見つけたら、バットを片手に部屋をすぐさま飛び出した。夏場の2軍降格期間中は2軍戦→ウエート後、グラウンドに出てロングティーも行うほどに。思い立ったら即行動…これが木浪の真骨頂だ。

 この日は、仲間の思いを背負っていた。3日に行われた大阪ガスとの練習試合には、志願の参戦。1軍ではCSへ向けた全体練習が行われる中、木浪は自ら試合に出る“道”を選んだ。打席に立ち、生きたボールを確認。ただ、収穫はそれだけではなかった。ホンダ時代からしのぎを削り合った戦友たちから、ねぎらいの言葉をかけられたと笑う。

 つないで、諦めなかったCS初戦。仲間と共に勝ち取った。「明日も気を引き締めて、チーム全体で勝てればいい」。見たいのは、日本一の景色だ。歩んできた努力と練習の日々。その先に、チャンスは必ずある。

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