矢野監督「まだ野球をみんなで」もうひと“奮”張りや あと3つでセ界は虎のもの

 「セCSファイナルS・第4戦、巨人-阪神」(13日、東京ドーム)

 もう一度、奮い立とう。負傷や疲労も気持ちでカバーして、日本シリーズへ-。阪神の矢野燿大監督(50)が12日、巨人とのCSファイナルS第4戦へ向けて満身創痍(そうい)の選手たちに奮起を促した。

 福留はCS6試合で右膝など計3死球を受け、マルテも左足に不安を抱える。シーズンでフル出場した糸原、大山や、登板過多気味の岩崎やガルシアらも疲労が蓄積している。

 指揮官として選手の状態は憂慮している。ただ今年、このメンバーで野球ができる時間もあとわずか。「まだまだこういう野球をみんなで一緒にしたいね。ファンの皆さんに感動を与えられるような試合を」。もうひと踏ん張りを期待し、言葉で背中を押した。

 風向きは阪神に向きつつある。第3戦は一進一退の接戦を制してファイナルS初勝利。シーズン終盤に見せてきた粘り強い野球を、巨人を相手にようやく展開できた。

 また、12日に予定されていた第4戦は台風の影響で順延となり、選手にとってはつかの間の休息となった。矢野監督は「災害も起こりうる可能性があるんで、(チームは順延で)よかったとは言いにくい部分もある」と、複雑な心境を明かしながら、次戦へ目を向けた。

 「被害が何もない状態で(台風が過ぎた)っていうことを考えた場合は、うちだけにとっては、すごくありがたい順延になる。ジャイアンツよりうちにとってのプラスの方が大きいと思う」

 今年は何度も土俵際に追い込まれてから意地を見せてきた。日本シリーズ進出に王手をかけられている苦境も、チーム一丸でひっくり返す。

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