井上一樹新打撃コーチが就任会見「特別な球団だけに『やりがい』もある」

来期から縦縞のユニフォームに袖を通す井上一樹氏=西宮市内(撮影・高石航平)
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 阪神は21日、新しい1軍打撃コーチに中日OBの井上一樹氏(48)が就任することを発表し、井上氏は同日、兵庫県西宮市の球団事務所で就任会見を行い、抱負を語った。

 紺色のスーツで会見に臨み、今の心境を尋ねられると「阪神タイガースは特別な球団。今回の就任に際し、すごく悩むところもありましたが、チャレンジといいますか、特別な球団だけに、『やりがい』もあるのではないかと思いました。責任は重いのかなと思っております」と引き締まった表情を浮かべた。

 中日での現役時代は勝負強い打撃で活躍し、09年に現役を引退した後は10、12、13年に中日で1軍打撃コーチを担当。2軍監督を任された11年にはチームをウエスタン・リーグ優勝に導き、ファーム日本選手権でも勝利を収めた。

 豊富な指導経験を生かし、虎に新たな“血”を注入することが期待される井上氏。矢野監督とは学年が3つ上ながら、中日入団は高卒の井上コーチが1年先で、若手時代には苦楽をともにした間柄。「性格的にはよく似ているのかな」と指揮官の印象を口にした。

 現役時代は「怖かった」と熱狂的な阪神ファンを表現した井上コーチは、虎党に「喜びは大きく、叱咤は小さくお願いします」と笑みを浮かべながらメッセージを送った。

 強力なブルペン陣を誇った一方でV逸の最大要因となったのは、12球団ワーストだった538得点の打撃面。猛虎の貧打解消のため、尽力していく。

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