育成ドラ1小野寺“虎初アーチ”4番の一振り!豪快3ラン

 「関西地区大学選手権大会・敗者復活1回戦、大商大5ー3大市大」(27日、南港中央野球場)

 豪快な“虎初アーチ”だ。明治神宮大会の出場権を争う関西地区大学選手権の敗者復活1回戦が27日、大阪市の南港中央野球場で行われ、阪神育成1位の小野寺暖外野手(21)=大商大=が、大阪市大戦に「4番・中堅」でスタメン出場。ドラフト後の公式戦初安打を、3ランで飾る活躍で勝利に貢献した。神宮大会出場に望みをつなぎ、28日には敗者復活2回戦で仏教大と戦う。

 ここぞの場面で打ったところに価値がある。「打った瞬間にいったと思いました」。手応え十分の確信の一振り。豪快な3ランに、大きな未来を感じさせた。ドラフト後の公式戦初安打となる本塁打。小野寺は胸を張って、ダイヤモンドを駆け抜けた。

 「得点圏に(走者が)いる時に打つのが目標というか、それを求められていると思うので。チャンスで打てたので良かったです」

 初回2死三塁では投ゴロに倒れたが、1点を先制した直後の三回2死一、二塁の好機だ。1ストライクからの2球目、内角高めの直球を力強くはじき返すと、快音を残した打球は軽々と左翼フェンスを越えた。公式戦では大学通算6本目となるアーチは、内容も詰まった一振りだった。

 「昨日からインコースの真っすぐで攻められていて、今日の朝もそこを練習しました。(昨日と違う相手でも1打席目に)同じ攻めで来たので、内が弱いというのが(頭に)あったかもしれないので、そこを狙いました」

 前日26日の天理大戦では無安打3四球。内角を攻められたイメージを持ち「(朝の)5時半から6時半までランニングとティー(打撃)をしていました。いつもリーグ戦でもやっていますが」と早朝練習に取り組んだ。すぐに結果に結び付けたところが、潜在能力の高さでもある。

 その後は無安打だったが、駆けつけた阪神・畑山統括スカウトの前での「御礼」の一発。負ければ終わりの戦いが続くが「死に物狂いで最後まで戦いたいです」と気合十分。阪神入団への手土産は、この日の活躍だけで終わるつもりはない。

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