小幡よ植田よ奪え 鳥谷最後に固定できない遊撃 打力磨けばあるぞレギュラー

 「阪神秋季キャンプ」(2日、安芸)

 小幡よ、海よ、ショートのレギュラーを奪い取れ!阪神の矢野燿大監督(50)が高知県安芸市での秋季キャンプで2日、高卒1年目の小幡竜平内野手(19)、今季主に代走で出場した植田海内野手(23)に今秋でのレベルアップを命じた。北條、木浪との遊撃手争いに参戦するように発破をかけ、競争激化を期待。鳥谷を最後に固定できていない正遊撃手の座を奪うのは誰だ!?

 今季の阪神で遊撃のスターティングメンバーに名を連ねたのは木浪が88試合、北條が37試合と、ほぼこの2人が占めた。鳥谷を最後に“正遊撃手”が固定できていないのが現状だ。各選手が来季へ向けてのレベルアップを図るために行っている秋季キャンプ。矢野監督は若手2人に北條、木浪を脅かすだけの進化を期待した。

 まずは高卒1年目で秋季キャンプに招集された小幡だ。この日の打撃練習中も、19歳の若武者に熱視線を送った指揮官は「全体的な能力はしっかりしたものを持っている。“もっとうまくなって試合に出たい”とか、そういう内に秘めたものもしっかりある」。じっくり見るのは今回が初めてだが、2軍スタッフから伝え聞く高評価が、間違いではないことを確認したようだ。

 「今は(先輩の動きなどを)観察することを意識していますが、守備でも自分には無駄な動作が多いことを気付かされる」と1軍レベルとの差を痛感しているという小幡。それでも「来季は1軍で、という意識は常に持ってやっている。このキャンプではヘッドスピードを上げることを意識して」と打撃面での強化に意欲を燃やす。

 一方、矢野監督が「現状、二遊間の守備範囲とかでは海が1番。バッティングを頑張ったらスタメンで出る可能性は十分ある」と評価するのが高卒5年目の植田だ。

 今季は主に代走の切り札として81試合に出場した植田も、キャンプのテーマに打力アップを掲げる。「振る力がないので、そこを上げたい。やっぱり試合に出たいので」とこちらもやる気十分。指揮官は「海も(スタメンで)出てチカ(近本)も出たら、すごくおもしろいね。相手にすごく嫌なものになる」と“快足コンビ”が打線に並ぶシーンを思い描く。

 もちろん実績で上回る北條、木浪もレベルアップへ向けて必死に汗を流している。すでに戦いの火ぶたが切られている熱い熱いレギュラー争いは、来春の開幕まで続いていく。

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