近本 来季2番あるで!初紅白戦で小技ありセーフティー 熊谷と重盗決めた

 3回、バントヒットを決める近本
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 「阪神紅白戦、白組2-0紅組」(16日、安芸市営球場)

 阪神・近本光司外野手(25)が16日、秋季キャンプ初となる紅白戦で、さすがの“足技”を見せつけた。白組の「2番・左翼」でフル出場。三回1死二塁で守備側の意表を突くセーフティーバントを披露した。内野安打1本と1盗塁で快足を示した猛虎の韋駄天(いだてん)。今季は1番での起用が主だったが、来季は脅威の2番打者となる可能性が出てきた。

 チームメートだけでなく、観客も意表を突かれた。三回1死二塁。白組の2番に入った近本が、1ボールからの2球目。打席内で瞬時にバントの構えに入り、プッシュ気味に投手の右を狙った。捕球しようと左腕を伸ばした馬場のグラブの先を抜け、二塁・上本の送球よりも先に一塁を駆け抜けた。

 「(来シーズンへ向けて)練習だけやろうと思っていた。今年は主に三塁側で、一塁側は2回して1回成功だったんですけど。セカンド(に捕らせる)というのも来年からしようとシーズン中から思っていたので」

 出塁率を高めるために挑戦している新たな取り組みだ。シーズン中から久慈内野守備走塁コーチにアドバイスを受けながらプッシュバントの練習を積み重ねてきた。前日15日には、フリー打撃前に一足早く打撃ケージに入って何度もバントの構え方を確認。実戦への予習をし、そして一発で成功させた。

 矢野監督は「見事やったね。あれをすれば、内野だって前に来ざるを得ないわけだから、ヒットゾーンも広がることになる」と高評価。また、来季は2番打者として期待し「ドラッグ系のバントもそうだし、引っ張るとかおっつけるとかというのを意図的にやっていくような形になると、2番としてはすごくいい」と状況に応じたさまざまな打撃を求めた。

 打撃の幅を広げるためにも、大切なのはセーフティーバントのコツを完全習得することだ。「投手に捕らさないのが理想。捕られてもファーストが出てきての勝負になる」と近本。一塁へのカバーが遅れれば、セーフにできる足があることを自負する。

 紅白戦では、慣れない左翼守備も無難にこなした。真価を問われる2年目。さらに上のステージを目指し、来季の戦いへの準備を進める。

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