矢野監督、来春キャンプは第1クールから実戦やる 開幕前倒し見据えて始動

 「阪神秋季キャンプ」(19日、安芸)

 阪神が19日、高知県安芸市で行っていた秋季キャンプを打ち上げた。矢野燿大監督(50)は、東京五輪開催のため開幕が前倒しされる来季に備え、来春キャンプは第1クールから実戦を行うことを明言した。これからオフを迎える選手には、成長や課題克服を目指した今秋キャンプのように、自覚を持った調整を期待した。

 太平洋の上に広がる青空のように、矢野監督の表情は晴れやかだった。「チャレンジ」をテーマに掲げたキャンプは、大きなアクシデントもなく終了。選手とコーチが一体となり、挑戦する姿を回想すると口元が緩んだ。

 今キャンプのMVPには選手ではなくコーチ全員を挙げ、「全体を底上げするようなキャンプを送れた。100点に近いような」。全員が一丸となった20日間を満足そうに振り返ると、次なる競争開始の号砲を鳴らした。来春キャンプは第1クールで実戦を設定していることを明かした。

 「ピッチャーは実戦で投げられるように、打者もすぐ実戦できるような状況で、2月1日を迎えてくれるようには伝えている」

 来年は東京五輪が開催されることで、開幕は例年より約10日も早い3月20日・ヤクルト戦(神宮)となる。だが春季キャンプ開始は野球協約の関係で前倒しされず、2月1日。チームとしての連携確認など、短期間で例年のメニューを消化しなければならず、選手にも自覚を求めるオフとなる。

 ただ、指揮官は心配はしていない。「自分がどうなりたいか。そこを見失うことなくやれれば、『そこに近づきたい』と思ってやっていける。本当にそういう意欲を持ってやってくれているんで、心配はしていないし、楽しみにしている」。今秋キャンプは各自が目標シートに思いをつづり、目的を持って練習に取り組んだ。オフもその姿勢がブレることはないと信じている。

 来年は開幕までの時間が短くなるが、今年と同等の24試合程度が実戦として組まれる予定。例年とは違って練習日よりも、実戦の日が増えることになり、競争の色が濃くなる。来年2月1日。矢野監督は目の色を変えた選手との再会を心待ちにしている。

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