和田TAに臨時コーチプラン!5年ぶり“現場復帰”で来春安芸Cから若手野手育成へ

 “臨時コーチ”プランが浮上している和田TA
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 阪神が来春の安芸2軍キャンプで、元監督の和田豊球団本部付テクニカルアドバイザー(TA=57)に“臨時コーチ”を任せるプランを進めていることが21日、分かった。今秋ドラフトでは井上広大外野手(18)=履正社=ら複数人の高校生野手を獲得し、チーム内には伸び盛りの若手やレギュラー定着を狙う中堅も多い。次世代の主力育成を目的として、豊富な指導経験を持つ和田TAに白羽の矢を立てた。

 生え抜きの元監督が、5年ぶりにグラウンドへ帰ってくる。和田TAが来春の安芸2軍キャンプで指導にあたるプランが、球団内で進められている。球団本部に所属し、肩書はTAのまま選手育成にあたる予定。“臨時コーチ”のような役割となる。

 和田TAは指導者時代に情報分析力や、的確な指導で高い評価を受けた。ユニホームを脱いだ後も球団に在籍し、さまざまな視点から野球を見てきた。

 阪神は今秋ドラフトで高校生野手の井上、遠藤、藤田を指名。来春、3人は安芸2軍キャンプスタートが濃厚で、プロ入り直後に和田TAの指導を受けるメリットは大きいと考えられる。

 また、伸び盛りの若手や、定位置奪取を狙う中堅へのアドバイスも期待される。球団幹部は「和田TAには貴重な意見をたくさんいただいているので」と話す。監督ラストイヤーの15年以来となる“現場復帰”で、円熟味を増した指導が繰り広げられることを期待している。

 和田TAは84年度ドラフト3位で阪神に入団し、縦じま一筋で01年までプレーした。02年からコーチを歴任。03、05年は打撃コーチとしてリーグ優勝に貢献し、12年から監督を務めた。在任4年間で3度のAクラス入り。14年はシーズン2位から球団史上初のCS突破へと導き、05年以来の日本シリーズに進出した。ソフトバンクに敗れて日本一は逃したが、関西を盛り上げた。

 15年12月からは、オーナー付シニアアドバイザー(SA)として、フロントと現場をつなぐ役割を担った。17年11月から現職で、アマチュアの視察など編成面で貢献している。

 指導は5年ぶりとなるが、監督退任後は一度もチームを離れておらず、現状は把握できている。シーズン中は試合も視察し、6日には安芸キャンプにも訪れていた。

 今秋キャンプでは、通算219勝の元中日・山本昌氏が、臨時コーチとして新たな風を吹き込んだ。和田TAは指導者としての実績も経験も豊富。さらにチームを活性化させ、来季2年目の矢野監督を後押ししていく。

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