木浪2・2倍増!2200万円 今季全打席映像チェック、レギュラー奪取へ課題克服だ

 阪神の木浪聖也内野手(25)が25日、兵庫県西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸1000万円から倍増以上となる2200万円でサインした。ルーキーイヤーは開幕ショートの座をつかみ、好不調の波はあったものの、113試合に出場し打率・262をマーク。2年目の飛躍を目指し、今季390打席すべてを映像でチェックしたことを明かし、レギュラー奪取へ失敗を成功に変える。(金額は推定)

 倍増以上の提示に、木浪の表情からは白い歯がこぼれた。初の契約更改を終え「いい評価をしていただきました」と満面の笑みを浮かべた一方、会見で来季についての話題に及ぶと緊張感を漂わせた。ルーキーイヤーの数字に満足していないことは、木浪が明かした行動に示されていた。

 それは今オフを迎えるまでに行った全打席の映像チェック。全試合出場という目標を果たすために「良い打席も悪い打席も全部、見ました。特に凡打の時はすぐ悪いところが分かるので」。1年目の失敗から多くを学び取り、2年目の飛躍へつなげていく考えだ。

 本人が「いい経験をさせてもらったと思います」と明かしたように、1軍の390打席は同僚の近本、オリックス・中川に次ぐ12球団の新人で3位の数字。プロ1号、2号を巨人のエース・菅野から放つなど、センセーショナルな活躍もあった。その一方、打率・262が物語るように全体の約4分の3が凡打に終わっている。

 「もっと勉強しないといけない」と前を向く木浪。失敗を単なるミスで終わらせようとはしていない。失敗を成功へと変えるために課題を洗い出し、秋季キャンプからバットを振り込んできた。「1年目は95安打で100安打まではいかなかった。100よりも、もっと目標を高く持って。その数字はまだ言えませんが」と2年目の飛躍を見据える。

 若手の強化指定練習に参加しており、オフも鳴尾浜で体をいじめ抜く予定。遊撃のライバル争いに注目が集まるが「自分は自分のやるべきことをやるだけです」と言い切った。数多く喫した凡打の中から1本でも多く安打に変えることができれば、間違いなくレギュラーの座は近づく。

 「来年もエース級と呼ばれる方たちから打てるように」と力を込めた木浪。そのために生まれた課題を一つずつ、しっかりと克服していく。来季、何度も口にした「全試合出場」を実現させるために、背番号0の闘いはもう始まっている。

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