糸井 現状維持4億で更改 4年契約最終年へ「色んなものをジャッカルしたい」

 契約更改交渉を終え、会見する阪神・糸井嘉男
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 阪神の糸井嘉男外野手(38)が11日、兵庫・西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸4億円プラス出来高払いでサインした。今シーズンで4年契約の3年目が終了。会見では今季を超人節で振り返った。(金額は推定)

 年俸の増減を問われると、「ご想像にお任せします」とニヤリ。増額を推測されると「ムムム!」と言って笑わせ、最後に「変わりません」と明かした。

 今季は主に3番で103試合に出場。チームトップの打率・313と、勝負強い打撃で中核を担い、11年連続で規定打席もクリアした。だが、8月9日の広島戦で二盗を企図。この時にベースで左足首付近を強打し、離脱した。その後、同箇所の腱(けん)に若干の損傷が判明。早期復帰を目指して懸命なリハビリを続けたが、状態が上向かず手術に踏み切った。

 経過は良好で、既に鳴尾浜で屋外トレーニングを再開。強度の高いランニングや、屋内での打撃練習なども行っている。今月中には本格的なダッシュも再開できる予定で、来春のキャンプは万全の状態で臨める見込みだ。

 「やっぱりそういうのはまだ特にないですが、活躍して監督を胴上げしたいそれだけです。1人、1人の力というのは、もっと上げないといけないと思います」

 終盤、驚異的な快進撃でAクラス入りしたが、攻撃は勝負所の1本に泣き、CSファイナルSで巨人に完敗。糸井不在が響いた形だ。体が万全なら不動の中心選手。チームのために不可欠な存在だ。39歳の誕生日を迎える来季は、4年契約の最終年。15年ぶりのリーグ優勝、日本一に超人復活は欠かせない。

 会見の最後に、来季の目標を問われると「ケガで自分の中で苦しい思いをした。その中でこの年で手術までさせもらった。その鬱憤(うっぷん)を晴らしたい」と話した後、ニヤリと笑ってラグビー用語で続けた。「色んなものをジャッカルしたいです!」。シーズンを通してチームの勝利に貢献し、悲願の頂点を“奪い取る”つもりだ。

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