【梅野隆太郎・間宮祥太朗 対談2】虎党の間宮 超サプライズ電話に興奮 梅野 骨折の舞台裏語る
阪神の梅野隆太郎捕手(28)と、俳優の間宮祥太朗(26)の夢対談が実現した。チームの要となる正捕手と、映画、ドラマなどで活躍する人気俳優。異業種の2人だが、同世代ということもあって、笑いの絶えない1時間になった。会の終盤には“サプライズゲスト”も登場。熱烈な虎党としても有名な間宮から、15年ぶりの優勝、日本一を託されていた。対談その2。
◇ ◇
間宮祥太朗(以下、間宮)「昨年でいうと試合中(4月2日・巨人戦、東京ドーム)、骨折(左足薬指)されたじゃないですか?」
梅野隆太郎(以下、梅野)「あ、はい」
間宮「うわって思ったんですよ、俺も。そしたらそこから調子を上げたから、え、どういうこと?って。あのケガの時って、どうだったんですか?」
梅野「3年やれば一流と言われる世界で、2年間はほぼフルで出ました。さあ、3年目という時にケガ。開幕してすぐだったので、ここで離脱してしまったら、1カ月半は棒に振るな、と。その時に(矢野)監督から『最短で戻ってきてほしい』と言われたのが、実はきっかけで。これ、やってやろうって」
間宮「痛いと言うかどうか、悩んだりしなかったんですか?」
梅野「ベンチに帰ったらみんな、めちゃめちゃ笑いよったけど1人、笑えず…(笑)。骨が折れとるか確認して、響かなかったから、大丈夫やろうと思ったら、次の日の朝がエグいくらいの激痛。一度、レントゲンを撮りに行ってみようかとしてみたら、完全にパキッて折れてました」
(続けて)
梅野「チームドクターは『俺からはGOサインは出せない』って言われて。この状況でやりなさいよっていうのは、無理だよ、と。でも、なんとかOKサイン出してくれってお願いしました。そしたら、梅野くんの野球人生だからって。『行けるのは、行けます』と球団にも言ってもらった。そういう裏話があったんです。それで、2日後に広島で合流。ある意味、初めてのことで、いい決断ができたかなと思います」
-間宮さんも先日、左足を骨折した。
間宮「そうなんです。その時はまだ、人生で骨折ってしたことがなかったので。そういうこともあるのか…って思っていたんですけどね。いざ自分が骨折してみると、そんなことあり得ないって(笑)。より強く思うようになりましたね」
梅野「そのままっていう状況は無理なので。やれることをやって、ベストじゃないけど試合に臨む。痛み止めで多少は緩和されるので。あとはアドレナリンと球場の雰囲気。でも、自分でも調子が良くなるとは思わなかったですね(笑)」
-2人は同世代。間宮さんの映画やドラマを見る機会は。
梅野「(間宮が)2つ下やね。でもすみません、自分、昔からテレビっ子じゃないんですよ。80試合くらい遠征に出ているんですけど、ホテルで一回もテレビつけないんです」
-しかし対談前に「LINEは交換したいな」と言っていた…。
間宮「そんな、小声でチクることありますか!?」
梅野「変なこと言わないでよ(笑)」
※ここで間宮に“お年玉”が。「一番のファン」と公言する金本知憲氏(デイリースポーツ評論家)が、対談に合わせて滞在先のハワイからサプライズ電話。憧れの人と初めて話す機会に、声は上ずった。
間宮「え、金本さんですか!?は、初めまして間宮祥太朗です。本当に金本さん…ですか。大変、恐縮です。現役のころから大ファンでした。家にフィギュア飾っています。すみません、わざわざお電話いただいて。感動しています。いつかお会いできる日を楽しみにしています!!梅野さんに代わります」
梅野「お、お疲れさまです。あの…また若手の会をお願いします。みんな待ってます。では、失礼します!!」
(お互い、ぼう然)
間宮「マ、マジですか。仕込んでたんですか!?す、すげえ」
梅野「いや~いい振りでしたね(笑)。若手で金本さんの家に行って、メシを食わせてもらったんです。お酒も飲んで時計から何から、結構持って帰ったんです。『お前ら、ジャンケンしろー』って(笑)。話をするのも久々。ビックリですよ。驚きといえば、甲子園球場のファーストピッチで、めちゃすごい球投げたんですよね?」
間宮「あれは、俺も大丈夫か?って思いました。そんなわけないだろって(笑)」
梅野「そこまで、出てる感覚なかった?」
間宮「全くなかったですね。高めに抜けちゃったんですよ。マウンドが久しぶりで」
梅野「傾斜ね」
間宮「練習の時はフラットな場所で投げていたので。マウンドに立ってみたら、こんな高かったって(笑)。投げた時はスピードが出たとか出ないというよりも、うわ、抜けちゃった、ヤベって」
梅野「雰囲気は?」
間宮「すごいマウンドでしたし、ちょうど少し前に、始球式で遅延した話があって。怒られた、みたいな。俺、時間だけはかけないようにしよって。めちゃくちゃ意識してたんで(笑)。もう、すぐモーション入って。一瞬で終わりました(笑)」
梅野「甲子園球場では、試合見ますか?」
間宮「あまり見れてなくて。いつも神宮とかで、今年はもっと甲子園で見たいな、と」
梅野「オーロラビジョンで芸能人が、みんなで六甲おろしを歌う企画がありますよ」
間宮「ぜひ、ぜひ。六甲おろしは歌えます、もちろん!!」
梅野「だったら絶対にいい。球団からしたら大歓迎ですよね」
間宮「昨年、横浜スタジアムでバックネット裏の席に、友達から誘われて行ったことがあったんです。その子がDeNAファンで、隣のブースにもDeNAの関係者なのか、偉い人がいたと思うんですよ。でも俺、ちゃんと歌いましたからね、六甲おろし(笑)」
梅野「歌ってもらおう!!盛り上がるね」
間宮「それこそ、梅野さんの応援歌も歌えますよ」
梅野「俺、間宮くんにユニホームプレゼントするから、球場で俺のユニホーム着て応援してほしいわ」
間宮「え、おぉ。着たいです!!そしたら、LINEを…」
梅野「いいんですか(笑)」
◆梅野 隆太郎(うめの・りゅうたろう)1991年6月17日生まれ、28歳。福岡県出身。173センチ、77キロ。右投げ右打ち。捕手。背番号44。今季推定年俸1億円。福岡工大城東から福岡大を経て、2013年度ドラフト4位で阪神入団。プロ1年目の14年3月28日・巨人戦(東京ドーム)で初出場(代打)。ゴールデングラブ賞2回(18~19年)。通算成績は558試合367安打30本塁打182打点、打率.233。
◆間宮祥太朗(まみや・しょうたろう)1993年6月11日生まれ。神奈川県横浜市出身。2008年に日本テレビ系ドラマ「スクラップ・ティーチャー~教師再生~」に出演し、本格的に俳優デビュー。17年公開の「お前はまだグンマを知らない」で映画初主演。趣味は野球で、小学校1年から中学校3年まで投手を担当。今年7月に甲子園で行われた始球式では139キロをマークした。身長179センチ、血液型はO。