阪神・藤浪エグい!上々初ブルペン「ドライブライン」効果大 受けた小宮山も好感触

 阪神・藤浪晋太郎投手(25)が11日、今年初めて鳴尾浜でブルペン入りした。セットポジションから直球だけでなく、カーブ、スライダー、カット、フォークと変化球を交えながら37球。乾いた捕球音が示すように手応えは十分。勝負の年とする2020年シーズンで進化した姿を見せつける。

 「いい感じで投げられています。コントロールも安定していますし」

 今年から転身した小宮山ブルペン捕手のミットに力強いボールが収まっていく。荒れ球はほとんどない。「僕からいうことじゃない」といいつつも球威、キレのある投球に「皆さん、見ての通りエグかったでしょう」と好感触を口にした。

 再起を誓う今季へ。昨年12月には自費で沖縄まで出向き、米トレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」の講習に参加。最先端の技術で投球を分析し、理想のフォームを完成させる指導を受けた。

 この日もキャッチボール前に重さが違うボールを投げたりと、同施設独自のメニューをこなして調整。「しっかり指に掛かるとか、キャッチボールで最初からいい感じで投げられる。継続してやってきたい」と藤浪。確かな感覚をつかみつつある。

 「しっかり仕上げているので。(春季キャンプの)初日から実戦に入れるようにして。調整不足とかペースを速めるとかはないです」。背水の陣の覚悟で今季に臨む剛腕。先発ローテの一角を取り戻すためにも、万全の準備を整えて2月1日を迎える。

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