阪神・高山 体幹、バランス強化でノーモア代走へ 2ケタ盗塁狙う

 ノックのボールを追う高山(後方は近本)=撮影・北村雅宏
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 阪神の高山俊外野手(26)が16日、今年初めて鳴尾浜球場で自主トレを行い、これまでのイメージを一新させることを誓った。先発出場しても相手投手との相性で代打を出されたり、出塁しても代走を出されたりと悔しい思いをした昨季。“ノーモア代走&代打交代”へ-俊敏性を高め、昨季は苦戦を強いられた対左腕を克服し、レギュラー奪取を狙う。

 強い決意を秘めるからこそ、話す言葉は熱を帯びた。今年初となる鳴尾浜での自主トレ。今シーズンはひと味違う姿を見せる。身につけるのは俊敏性。レギュラー奪取を狙う高山が、代走を送られないためにも信頼される走塁を示していくことを誓った。

 「スタート(先発)で出ても、終盤に代走を出されるということもありましたし。そういうところが、悔しかった」

 昨季は105試合に出場し、打率・269と復調の気配を漂わせた。だが、試合終盤の場面や勝負どころで出塁した際などには、代走を送られて5度途中交代。その現状を冷静に受け止め、オフの課題とした。

 俊敏性を高めるために、体幹やバランス能力を強化。「走れる体にはと思います。いけるときには積極的に」。チームのニーズに応えるために目標とするのは、昨季マークしたプロ入り最多の9盗塁を上回る盗塁数だ。

 もちろん、走塁だけでなく打撃でもレベルアップを図っている。昨季、対右投手の打率が・296に対し、対左は打率・172。先発出場した試合でも投手の左右相性で途中交代を告げられることが多々あった。「(映像を見ながら)振り返ってやっています。自分の中で消化しながらできているので、大丈夫だと思います」と手応えを口にした。

 この日は寒空の下でランニングや外野ノックなどを行い、汗を流した。福留、糸井、近本に新助っ人サンズと激しい外野手争い。「競争が激しいのは毎年のことで。負けないようにやっていきたい、一番は結果を出さないといけないので」と高山。同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかない。イメージを一新させた背番号9が、試合の最初から最後までグラウンドに立ち続ける。

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