阪神ドラ1西純矢 マー君のように投球で勇気を 震災から25年…虎戦士として誓った

 阪神・淡路大震災から25年、練習前に黙とうする西純矢(左から4人目)ら
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 阪神のドラフト1位・西純矢投手(18)=創志学園=が17日、元楽天の田中将大投手(31)=ヤンキース=のように被災者を勇気付けられる投手を目指す決意を示した。この日、鳴尾浜での新人合同自主トレ前、阪神・淡路大震災の犠牲者へ黙とうをささげた西純。被災地へ感動を与えられる投手になるための「三大公約」も掲げた。

 午前9時58分。鳴尾浜で選手、球団関係者約80人が静かに目を閉じ、阪神・淡路大震災の犠牲者へ鎮魂の祈りをささげた。西純も他の新人らとともに、1分間黙とうした。

 希望の光を与えたエースの姿が強く刻まれている。阪神・淡路大震災の16年後、11年3月11日に東日本大震災が発生した。その後、当時楽天の田中将大投手(現ヤンキース)が被災地で慈善活動をする姿をテレビで見た。「被災地の方を元気付けられていた。あの姿が理想のプロ野球選手」と振り返る。

 13年は24勝0敗。チームを優勝に導き、東北に感動の渦を巻き起こした。まさに理想はあの姿。「田中将大さんの投球は被災地の皆さんも勇気付けられたと思う。僕もそうならなければならないなと思う」。決意を秘めた西純が“マー君”級の旋風を巻き起こす番だ。

 阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた兵庫県の甲子園を本拠地とする阪神の選手として、できることがある。被災したファンに勇気を与えるために三大公約を掲げた。一つは「夢や希望を与える選手になる」こと。矢野監督から指名あいさつ時に直接期待されたことだけに「そこを大切にしていきたい」と言葉に力を込めた。

 続いて掲げたのは「甲子園で勝ち、勇姿を見せる」。西純を一躍、有名にしたのは高校2年時の聖地でのマウンド。「高校野球の中で一番(自分が思うような)投球ができた特別な場所」という。「本拠地で一番投げたい」と夢を抱くだけに、白星を積み重ねたい。

 最後に「パレードの輪に入る」と掲げた。優勝に貢献できる選手になりたいと話す右腕。優勝すれば、神戸や大阪でVパレードが行われる可能性もある。「想像もつかないが、パレードの輪の中に自分がいることができたら」。被災者の思いを背負い、希望の光となる。

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