江夏氏、異例の野手エール キナチカ&大山をV奪回キーマンに指名

 走塁練習する近本(撮影・飯室逸平)
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 「阪神春季キャンプ」(19日、宜野座)

 阪神OBで野球評論家の江夏豊氏(71)が19日、宜野座キャンプを訪問した。今キャンプ2度目の視察後、ペナントレースへ向け近本光司外野手(25)と木浪聖也内野手(25)をキーマンに指名。2人のさらなる飛躍、2年目のジンクス打破に期待を寄せた。さらに右の和製大砲として大山悠輔内野手(25)のレギュラー定着もポイントに挙げるなど、若虎の奮起による悲願の優勝を待ち望んだ。

 甲子園を沸かせ続ける強い猛虎であってほしい。ブルペンで能見や藤浪らのピッチングをチェックした後、江夏氏は矢野阪神2年目への思いを口にした。カギとなるのは飛躍を狙う若虎の成長。OBとしてV奪回を願う上で“2年目のジンクス”打破が欠かせない。

 「去年、木浪君とか近本君とか若手がどんどん出てきて。過去の何年間のタイガースを見ていると、来年期待されて、案外、答えを出せなかった人が多かったからね。だからこの2人がどれだけ頑張れるか」

 前回、16日の楽天戦の視察後は藤浪ら投手陣に言及。この日はチーム全体に目を向け、近本と木浪の名前を挙げた。江夏氏がここ数年の虎キャンプ視察で野手に言及するのは異例。2年目に失速する選手を数多く見てきただけに、2人にはそうなってもらいたくない。それが今季の戦いでも重要なポイント。さらに期待する若虎はもう1人いる。

 「やっぱり和製の大砲、大山君がね、やはり彼が出てクリーンアップを打って、助っ人じゃなしに生え抜きの主力選手になってもらいたいね」と江夏氏。今季の外国人野手では、新たにボーアとサンズが加入した。もちろん助っ人の力も重要だが、チームバランスを考えても、大山の存在は重要だと考える。

 「(打線が)左ばっかりになってしまうからね。右が大山と梅ちゃんだけだから。そうなってくると、この2人が大事だよね。当然、相手は左ピッチャーをぶつけてくるだろうから」

 望むのは打線の軸となる和製大砲の姿。現状、江夏氏が思い浮かべるのは大山となる。ベテランや外国人選手など、力のある選手はそろっている。そこで近本、木浪、大山ら若手が主軸として成長することができれば、悲願達成に近づく。

 現在、セ・リーグで最も優勝から遠ざかっているのはDeNA(98年)で、その次が阪神(05年)となる。「(最も遠いのは)横浜か。それならタイガースの方が(可能性が)高いと思う。大いに期待してます」。かわいい後輩たちが活躍した上で、15年ぶりとなるリーグ優勝を強く願い、宜野座を後にした。

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