阪神・才木「悪くない」桑原「実戦に戻れるように」打撃投手で久々に打者と対戦
ようやくフリー打撃登板へと歩を進めた。右肘痛からの復活を目指す阪神・才木浩人投手(21)と桑原謙太朗投手(34)が鳴尾浜で打者相手に投げ込む段階までたどり着いた。
才木はドラフト2位・井上(履正社)と同4位・遠藤(東海大相模)と相対した。直球だけではなく、カーブやスライダーなどの変化球も積極的に試投。両打者が差し込まれファウルとなる場面も際立った。
「バッティングピッチャーなので、ファウルを取ろうというよりストライクゾーンに投げきることを考えていた」という。井上には左越え本塁打を打たれたが、両打者に54球を投じ、安打性の当たりは5本。「悪くはない」と確かな感触を得た。
一方、桑原は小幡、藤谷と相対した。直球に加え、伝家の宝刀であるスライダーを投じ、打者の反応を確認した。安打性の当たりもほとんどなく、約50球を投じた。実戦段階に近づいているかと問われると「そこまではまだいっていない。これからしっかり投げて実戦に戻れるようにやっていきたい」と力を込めた。
打者に投げることはかなり久しぶりのことであった。才木は昨季5月19日のウエスタン・広島戦(由宇)以来約10カ月ぶり。桑原は昨季4月19日・巨人戦(甲子園)以来約11カ月ぶり。本来の力を取り戻せば、1軍戦力として十分期待される両投手が順調な調整ぶりを示した。