阪神の揚塩健治球団社長が２７日、藤浪、伊藤隼、長坂の３選手が新型コロナウイルスの陽性反応が確定したことを受け、兵庫・西宮市の室内練習場で緊急会見を開いた。以下は会見の要旨。

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　（冒頭で）

　「残念ながら陽性の判定が出ましたことを報告いたします。現在、感染拡大防止のために国民を挙げて取り組んでいるさなか、そしてプロ野球の公式戦開幕に向けて期待しているファンの皆さま方、関係者の皆さま方に対しましては不安、ご心配をおかけしまして、誠に申し訳ございません。今後、われわれ球団としましても、できる限り感染拡大防止に努めて参ります」

　－３人の体調は。

　「３人とも元気です。せきもなく、熱もなく、けん怠感もなく、コロナの証言で言われていた症状はございません。ただ嗅覚、味覚につきましてはまだ減退しております。昨日、一昨日よりは良くなっている報告は聞いておりますが、まだ少し支障が出ていると聞いております」

　－３人以外の体調不良者は。

　「ございません。こういった味覚、嗅覚の減退ということも加えて改めて選手、ならびに家族にそういったことがあれば、言ってくださいとしております。今のところ報告は上がっていません」

　－感染が広まったのは１４日の食事の場という認識か。

　「まだ確定はしておりません。限定もしておりません。今後、保健所の方のご指導の下、感染経路の確定についてはこちらから資料も提出して、感染経路を確定していきたいと思っています。２週間の行動をヒアリングしますと、複数名の会食でその３人が入っておりましたので、主にそこを重点的に調べているところです」

　－場所、人数は。

　「１２人です。選手は７人、社外の方が５人です。場所については社外の方の（大阪府内の）ご自宅と聞いております」

　－感染源はこれから特定していく。

　「はい。これも保健所の方との指導の下ですね。行動履歴をこちらもしっかり協力して提出しまして、その中で感染経路を保健所の皆さまと一緒に確定していって、今後の対策をしていきたいと思います」

　－熱やせき、けん怠感もない中で公表は難しかったのでは。

　「嗅覚、いわゆるコーヒーのにおいがしないというのを、彼（藤浪）がトレーナーに報告してくれました。その原因を突き止めたいということで、病院を３つ受診したということです」

　（続けて）

　「ＰＣＲ検査を受けるということを発表するにあたって、われわれも藤浪くんに相談をしましたら、実名を報道してくださいと。それは今まで情報になかった嗅覚、味覚の異常というものに対しても万が一、そういうことが起こるということ。多くのファンの方、多くのみなさんに、こういう初期症状もあるということを分かっていただく機会にもなるのではということを彼も言いましたので」

　－活動停止期間中に練習の場所、施設を選手に提供するのか。

　「これからの検討ではございますが少なくとも甲子園、クラブハウス、この室内等々、消毒は昨日終わっております。寮のすべて室内練習場も含めて、所有している練習環境については消毒済みです。ですから練習環境はございます。行政のご指導のもと、できるだけ練習については早く再開したい。空白期間を取り戻してできるだけ、通常ペースに戻していけるように頑張っていきたいです」

　－自宅待機を解除された後も、外出禁止など継続していくのか。

　「今までは自粛という形でしたが、昨日（２６日）、判定が出る前ですけど夕方に職員、選手すべてに対して今後原則として外出および、外食を禁止にするという通達を出しました。当然、外出といっても食料を買いに行ったりとか、お医者さんに行ったりとか、体のコンディションのための外出などはＯＫですと」