阪神・サンズは日本で通用する? 自分のスタイル崩さなければ相応の成績

 阪神の新外国人で、昨季韓国プロ野球打点王のジェリー・サンズ外野手(32)=前韓国・キウム=は活躍するのか?アジア野球に精通するフリーライターの木村公一氏がレポートする。2018年2月に、当時の新助っ人・ロサリオについて綿密な取材から“不発”を予言した同氏のサンズ評はいかに!?

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 打撃面での期待が高まるサンズだが、その一方で「ロサリオショック」がチームや関係者には残っている。「ちょっと良いからといって期待して失望するのが怖い」と、複雑な心境を吐露する関係者も少なくない。では、サンズの“実態”はいかに?

 「まずサンズは打席での自分のスタイルを崩さない。それが成功の一番の秘訣(ひけつ)ですね」

 そう評するのは韓国球界関係者。サンズは18年のシーズン後半に来韓したが、25試合、93打席で12本塁打と打席当たりの本塁打はリーグNo.1だった。

 「そのため、19年のシーズンは内角高めを攻め、外角に逃げる球で打ち取るという長距離打者典型の攻め方をされましたが、それでも20本塁打を残した。特に昨季は飛ぶボールから飛ばないボールに変わったシーズンで多くの打者が飛距離を落とした中、サンズは20本。いかに日本の攻め方が韓国の一段上を行くといっても、相応の成績を残すと思えます。性格も真面目でラテン系的な波もないので、日本のストライクゾーンに多少適応できなくても、自分から崩れることもない」

 ただし難点は守備。外野の守備はいただけない。韓国でも「サンズにレフトを任せるほど危険なことはないですよ(苦笑)」とも。

 では一塁を守るなど、守備さえ目をつぶれば、活躍は間違いないか?

 すると、この関係者は首をかしげた。

 「サンズは左膝に持病を持っているんです。昨季後半に成績が伸びなかったのも、左膝の痛みからフォームを崩したため。去年在籍した『キウム』はドーム球場で人工芝だったことも災いしました。甲子園は天然ですが、遠からず膝痛からくる打撃不振は想像に難くない。阪神が触手を伸ばしても、キウムが深追いしなかったのは、そのためだったんです」

 果たしてこの“予言”は的中するのか、外れるのか!?

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