阪神・近本 2年連続盗塁王や!試合数減でも昨年超え誓った 失敗減へ手応えあり

 阪神の近本光司外野手(25)が28日、甲子園での集合練習後にオンライン取材に応じ、試合数が減っても昨季を上回る盗塁数で2年連続のタイトルを奪うことを誓った。矢野監督も球団広報を通じた代表取材で「もう1回、盗塁王」と改めて指令。2020年シーズンもグラウンドを全力で駆け回り、野球ファンを魅了する。

 やるべきこと、目指すところは変わらない。6月19日に開幕が決定した今シーズン。コロナ禍の影響で143試合から120試合に減少して開催されることが濃厚だが、近本は野球ができることに喜びを感じ、さらなる高みに照準を合わせる。

 「2年連続の盗塁王。120試合の中でしっかり去年の数を目標にやって、去年の数以上にやっていかないといけないと思う」

 改めて掲げた高い目標。1年目の昨季は36盗塁を決めてタイトルを獲得した。今季は試合数が減り、盗塁数増は安易ではないが、不可能ではない。

 オフから磨きをかけてきた走塁技術。秋季キャンプでは、昨季15回あった盗塁失敗数を1つでも減らせるように、走路とスライディングを見直した。さらに春季キャンプでも、最終的に変更はしなかったものの、塁間の歩幅を変えるなどして研究。より速く走る方法を探し求めた。

 「僕としては手応えはありますね。タイムも去年の平均タイムよりはちょっと速くなってきている。こういう状態をキープ、また伸ばしていけるように取り組んでいきたい」

 手応えを感じつつある取り組みの成果。最近は、塁間途中のスピードを意識するなど向上心は尽きない。

 周囲からの期待も高まる2年目。矢野監督は「2年目のジンクスとかいろいろありますけど、もう1回盗塁王もね。もちろん、3割も去年まだ到達してないんでね。もっともっと高いレベルを目指しながら2年目のジンクスをぶち破ってほしい」とさらなる奮起を求めた。

 開幕まで残り3週間。6月2日からは対外試合も予定されている。準備期間について近本は「対外試合を4カードしてすぐ開幕というのは、自分の中では急ピッチでやらないとな、という焦りは少しあります。でも早く試合がしたいな、というのもあります」と率直な心境を口にした。

 間もなく始まる2020年シーズン。ファン、そしてチームのために-。背番号5が全身全力で突っ走る。

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