阪神快勝 岩貞8回無失点、三塁も踏ませぬ好投 4番の仕事だ大山2打点
「阪神2-1DeNA」(12日、甲子園球場)
阪神が接戦を制した。先発の岩貞が好投し、決勝打は4番・大山。一丸野球で逆転負けを喫した前夜の悔しさを晴らした。
緊迫した投手戦だった。均衡を破ったのは六回。2死二塁で4番・大山が打席を迎えた。相手先発・平良が投じた内角寄りの変化球に反応。コンパクトなスイングで打球を左翼へ運んだ。その間に二走・糸原が一気に生還。待望の先制点を奪った。
さらに八回、2死二塁の場面では右翼線に適時二塁打。貴重な2点目をもたらした。初回の1打席目では中前打を放つなど6試合連続安打中と打撃好調の大山。勝負強さを発揮して好投する先発の岩貞を援護した。
先発の岩貞は立ち上がりから安定感抜群の投球を披露。四回まで無安打に抑えると、DeNA打線を寄せつけず。八回には2死から内野安打と四球で一、二塁のピンチとなったが、後続を断ち得点を許さなかった。8回を3安打無失点、三塁を踏ませない好投を披露した。
2点差で迎えた最終回は新守護神スアレスが登板。四球と自らの失策で1死一、二塁とし、ロペスに適時打を浴びて1点差とされた。だが、続く宮崎を中飛。代打乙坂を遊ゴロに打ち取って締めくくった。
有観客試合3試合目。マルテに続き、試合前には守護神の藤川が右肩のコンディショニング不良で出場選手登録を抹消されるなどチームとしては手痛い状況となった。だが、先発・岩貞を中心に投打の奮闘で連敗を阻止した。