【岡田彰布氏の眼】勝敗を分けた木浪の一発 勝ちパターン定まらぬだけに価値がある

 「阪神6-3ヤクルト」(14日、甲子園球場)

 木浪の一発が大きかった。1点リードで終盤を迎えるのと、3点リードでは救援投手にとっても違う。今は藤川が登録抹消となって勝ちパターンが定まっていないだけに、あの2ランに価値がある。

 直前の六回無死一塁からベンチは梅野にバントを命じて失敗したが、あの場面は打たせて良かったと思う。リリーフに不安があるからこそ、1点ではなく、2、3点を一気に狙いたい。しかも梅野は前の打席で同点タイムリーを打っている。送りバントで1点を狙うのは王道かもしれないが、借金を抱える現状、1死二塁となっても得点できなければ野球が重くなる。

 さらにリードが1、2点でとどまっていれば七、八、九回と登板する投手に重圧がかかる。勝ちパターンがしっかりと固まっていなければ、やはり3点リード以上で終盤を目指すべきだろう。逆に勝ちパターンが固定され、貯金があるなら1点を取りに行くべきだと考える。チーム状況に応じて柔軟に対応すべきだし、そういう意味でも木浪の一発が勝負を分けたと思う。

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