【小山正明氏の眼】阪神・ガルシア 1失点で安心するな

 「阪神3-3広島」(22日、甲子園球場)

 阪神先発のガルシアは、結果としては7回1失点。好投という評価はできるが、初回を見ると、低めに1球も投げることができなかった。これを修正しない限り危ないと見ていたが、その後も梅野が構えたところにはほとんど投げきれなかった。

 それでも1失点というのは、荒れ球で絞りづらいという面があった。広島のチーム力もある。阪神から見ると、巨人以外には負けられないというくらい、巨人とそれ以外には差がある。つまり広島打線にガルシアが打たれなかったのは幸運と見たほうがいい。

 だからこそ、ガルシアは1失点で安心してもらいたくない。同時にマルテ、ボーア、糸原ら主力がグラウンドから外れていく状況は、その幸運を手放しかねない。コンディショニングを見つめ直す必要がある。

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