【岡田彰布氏の眼】阪神 大山の凡打、もう少し冷静に状況を考えてほしかった

 「中日1-0阪神」(25日、ナゴヤドーム)

 勝負の流れを変えたのは0-0で迎えた六回無死二塁の場面だ。先頭の阪神・サンズが二塁打で出塁。中日の2年目・勝野に対して、初めて無死で得点圏に走者を送り出した。試合は1点勝負の様相を呈していた中で、続く大山は初球、ボール球のスライダーを強引に引っ張ってレフトへ打ち上げてしまった。

 4番だからヒットを狙いにいく場面なのは間違いない。ただ展開は両軍無得点の1点勝負。2点ビハインドであれば少々のボール球を強引に引っ張り込んで一発を狙ってもいいが、もう少し冷静に状況を考えてほしかった。ここでチームが大山に求めたのは自分のスイングができるストライクゾーンのボールを待って、走者をかえす。そして追い込まれれば、最低でもランナーを三塁へ進めようというバッティングではないだろうか。

 こういう緊迫した展開の中で、初球のボール球を振ってのポップフライはやはり、チームの士気を下げる。一方の中日側にとっては、初球で相手の4番がボール球を振って打ち上げてくれたのはラッキーだったとしか言いようがない。

 結果的にいつ崩れるかという勝野を6回まで投げきらせてしまった。この日のゲームを分けた状況判断-。大山は、その大切さを学んでほしい。

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