阪神・大山 逆転V撃!馬場の1勝呼んだ天敵・平良撃ち 虎打点王や!

 お立ち台で拳を握る馬場(左)と大山
3枚

 「阪神3-1DeNA」(2日、甲子園球場)

 4番の一振りで“20点の呪縛”を解いた。阪神の大山悠輔内野手(25)が0-1の六回、右前へしぶとく運ぶ逆転の2点適時打。7月28日のヤクルト戦(神宮)で20点を奪って快勝した翌日から1分けを挟む3連敗と苦しんでいた猛虎だが、やっとトンネルから抜け出した。8月初白星で勝率5割に復帰。4日の巨人戦(甲子園)から始まる9連戦で、連勝街道に突入だ!

 バットの先端で拾い上げた白球が右前の芝生で跳ねた。チームを救えるならどんな形でもいい。一塁ベース上の大山が右拳を力強く握る。逆転の2点適時打。勝ちたいと願う4番の執念と意地が、勝利へと導いた。

 1点を追う六回だ。先頭の近本が右前打で出塁。続く糸井も右前へはじき返して無死一、三塁の好機を作った。だが、続くサンズは空振り三振。1死二、三塁となったところで4番が勝負強さを発揮した。

 「いろいろ整理して(打席に)入っていますけど、結局は打つか、打たないかなので、ただ打つだけと考えて打席に入りました」

 平良が投じた1-1からの3球目。外角のスライダーに目いっぱい手を伸ばして食らいついた。バットの先だったが、振り抜いた打球は右前にポトリと落ちた。その間に二走・島田も一気に生還。チームトップとなる22打点目を挙げ、試合をひっくり返した。

 4番が打てば、チームが勝つ。今季、大山が打点を挙げた13試合のチーム成績は11勝2敗。勝率・846という高い数字を誇る。「走者がいなければ、出塁することですし、走者がいればかえすこと。できるできないでチームの勝敗も変わってくる」と勝利のために与えられた仕事を全うしている。

 打線の軸として存在感を発揮する若虎。矢野監督は「どんな形でも点になればいい。でもね、もっと大きな打者に育ってもらいたいんで。これからも走者がいるところで相手が絶対に打たさないという思いで投げてくるボールをどう打ち返すかが4番だと思う」とさらなる成長を求めた。

 これで、引き分けを挟んでの連敗も3でストップし、勝率は5割復帰。4日からは首位・巨人との3連戦を迎える。

 一塁ベンチ上のファンの密集を避けるため、グラウンドの真ん中で行われたヒーローインタビューでは「勝つだけだと思うので、チーム一丸となって頑張っていきたい」と宿敵に全員で立ち向かっていくことを代弁した。ここぞの場面で飛び出す4番の一撃。主砲のひと振りが、チームの勢いを加速させる。

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