【岡義朗氏の眼】ゲームの流れを作った阪神・陽川の二塁打と矢野采配

 「阪神11-0巨人」(6日、甲子園球場)

 ゲームの流れ、ベンチの心理を考えると、阪神・近本の先制打を呼んだ三回の陽川の二塁打は大きかった。立ち上がりから高橋が抜群の投球を続け、一方のメルセデスは良く見えない。こんな時、先に1点を取れないと、相手に流れが傾くもんなんだよ。

 陽川は初回、見送ればボール球という低めの初球を強引に振って三ゴロに倒れていた。この打席も1、2球目と直球、スライダーを内角の際どいところに投げられたが、打ち気を抑えてよくこらえて、自分有利のカウントに持ち込み、4球目の直球をコンパクトに捉えた。

 また、四回1死一塁からエンドランを仕掛けた矢野監督の采配も光った。ストライク、ボールと続いたカウント1-1で、投手がストライクを欲しがる場面。木浪が投手内野安打で応えたことで、続く植田の打席での重盗にもつながった。先取点の重みを感じさせた試合、陽川の果たした仕事の大きさを示す試合になった。

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