阪神・大山 今こそ奮起だ 2度の反撃機に凡退…4番14タコ乗り越えろ

 5回、空振り三振に倒れる大山
2枚

 「広島11-6阪神」(7日、マツダスタジアム)

 阪神は巨人を打ち砕いた勢いに乗れず、借金2に逆戻り。敗戦に際立ったのは5打数無安打で、最近3試合でも14打席連続無安打と絶不調の大山悠輔内野手(25)。本塁打は10試合、打点も4試合遠ざかるが、それでも矢野燿大監督(51)は4番で使い続ける方針を示唆。背番号3の復調なくして、猛虎に光は差し込まない。

 月が替わればこれだけ変わってしまうものなのか。ワンバウンドのカーブを振らされた大山のバットが空を切る。五回。3点を奪って2点差に迫った追い上げムードが一気にしぼんだ。

 5点を追う五回の攻撃。1死から木浪、植田の連打で一、二塁として、代打・中谷、近本の適時打でまずは2点。この日、20年ぶりに2番に入った福留の二ゴロの間にもう1点を挙げ、押せ押せムードとなった。

 サンズが四球を選び、2死一、三塁。ここで4番・大山。初球の直球、続くカーブを見逃して追い込まれると、内角をえぐる直球後の4球目、外角へ逃げるカーブに手を出した。「本当に4、5番がピシャッと止まってしまっているからさ。どうしても流れが止まってしまう」と矢野監督も嘆く。

 七回無死一、二塁の好機でも二ゴロ併殺打。さらに九回2死二塁の場面では中飛に倒れて、最後の打者になった。対照的に、広島は鈴木誠の代役として4番に座った松山が先制打に3ランを含む3安打4打点と大当たり。余計に自軍の4番打者のふがいなさが際立つ形となった。

 大山は3試合、14打席続けて無安打。打点はここ4試合挙げられず、本塁打は10試合なしと大ブレーキだ。マルテのケガで7月5日から4番に座り、7月は打率・299、8本塁打。7月のチームの躍進を支えていた。だが、月が替わって24打数3安打で打率・125と低迷すれば、チームも2勝4敗と波に乗れずにいる。

 「1年間、ずっと調子がいいとかはね。それをどう乗り越えて上がっていくか」。そうかばった指揮官は「この打順を打っているプライドと自覚はアイツも去年打ってきてあると思うし、へこたれてはないと思う。前を向いて4番にふさわしいバッターになっていってくれたらいい」と真の4番打者への成長を願った。

 「またアイツのバットで勝つ試合を多く作ってくれたらいい。ここでどうこうっていうことは別にない」と引き続き4番を大山に託す考え。再進撃には「4番・大山」の復調が不可欠だが、同時にスピード感も求められる。

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