阪神 魔の水曜日に逆転勝ちで3位浮上 初の2番中谷が逆転3ラン 青柳5勝目

DeNAに勝利し、ナインとタッチを交わす阪神・梅野隆太郎(手前右)=横浜スタジアム(撮影・中田匡峻)
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 「DeNA6-7阪神」(12日、横浜スタジアム)

 阪神が連勝で5カードぶりの勝ち越しに成功した。ここまで6戦未勝利(5敗、1分け)だった水曜日の勝利。ようやく“鬼門”を突破し、ヤクルトを抜いて3位に浮上した。

 試合は初回、中4日で先発した青柳が2失点。いきなり劣勢の戦いを強いられたが、続く二回に木浪の中前適時打で1点を返す。さらに1点を失った後の四回だった。

 この回が始まる前には、井上打撃コーチを中心に、ベンチ前で円陣が組まれた。先頭の梅野が右前打で出塁すると、木浪も四球を選んで一、二塁。だが、ここで植田がバスター失敗。捕邪飛に倒れると、続く青柳もバント失敗。拙攻でチャンスをつぶしたかに見えた。

 だが、続く近本が一、二塁間を破る11試合連続安打で1点を返すと、さらに中谷だ。フルスイングした打球が左翼スタンド一直線。起死回生の2号逆転3ランで試合を引っ繰り返した。

 「打ったのはチェンジアップ。初回に自分のミスで、ヤギ(青柳)にもチームにも迷惑を掛けていたので、絶対に取り返すという気持ちで打席に入りました。最高の結果になって良かったです」

 中谷は左腕・浜口対策として、プロ10年目で初めて2番で出場。矢野監督の采配も的中した。初回のミスも挽回する一打。代打で結果を残し“神様”と呼ばれ始めた中、スタメン起用に結果で答えた。さらにサンズが特大の8号ソロで続き、2者連続アーチで一挙5点を奪った。2者連続弾は今季初。

 大量の援護を受けた青柳が5回0/3を7安打4失点。苦しみながらもリードを守って降板し、チーム単独トップの5勝目を手にした。青柳以降は能見、ガンケル、馬場、スアレスとつなぎ、スアレスが1点を失ったが、最後は締めてリーグトップタイの7セーブ目を挙げた。

 七回には無死満塁のチャンスを作ったが、梅野、木浪と倒れて2死。ここで代打・陽川がエスコバーに死球を受け、貴重な1点を奪った。

 「幸せの黄色いマスク」を付けて2連勝。また、8月12日は35年前の1985年、日航ジャンボ機123便が墜落し、当時の中埜肇球団社長が死去した。阪神にとっては節目の一日を勝利で飾り、苦しんだ9連戦を大勝で締めくくった。

 5カードぶりに勝ち越し矢野監督は「9連戦苦しかったけど、なんとか借金1でやれたというのは、まあまあ何とか踏ん張れたと思う。まあ、状態も上がってきている選手もいるし。そういうところでは帰って京セラかな?京セラからヨシいくぞというところは、この勝ち越しで出来たと思います」と話した。

 球児に甲子園球場を明け渡している阪神は、13日の休みを挟んで14日からは京セラドームで広島との3連戦。初戦の先発は藤浪の予定。西勇、秋山の3人が先発する。借金を再び1まで戻した。連勝街道を走り、上位進出を狙っていきたい。

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