【藤田平氏の眼】逃げ切り勝利に見えた攻撃の課題と工夫

 「阪神3-1広島」(12日、甲子園球場)

 阪神は初回の3点のみで逃げ切った。先制3ランを放っただけでなく、その後の打席で右方向を狙った大山に成長を感じた一方で、打線の課題も見えた。

 初回を含め先頭打者が計5回出塁している。しかも一、五、七回には梅野の犠打できっちり得点圏に走者を進めている。しかし得点につながったのは初回だけだった。

 当たっていない広島打線だったから逃げ切れたようにも見えた。実際、先日のDeNA戦では先行しながら追いつかれている。だからこそ先頭打者が出たイニングは、できるだけ得点につなげていきたい。巨人やDeNAなどAクラスチームが相手の時は、逃げ切りが難しくなるだろう。

 先頭打者の出塁が得点につながらないときは、攻撃に工夫が必要になる。勝負どころでの思い切った代打策もその一つだ。福留や糸井がいるが、ともに左打者。現状を見る限り、陽川がスタメン出場したときに「右の代打」が手薄になる。首脳陣も悩みどころではないだろうか。

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