阪神・藤浪 無双14K!降格後初先発で7回1失点 初回3者連続空振り三振
「ウエスタン、阪神2-1中日」(20日、鳴尾浜球場)
心地よい秋風の吹く鳴尾浜で、阪神・藤浪が面白いようにバットに空を切らせた。2軍降格後初先発となったマウンドで7回を5安打1失点。一日も早い再昇格を目指す右腕が、上々の再スタートを切った。
「悪くはなかったですし、感触も良かった。いろんな球種を使えましたしね。緩急も使いながらしっかり投げ切れたので」
七回まで毎回の計14奪三振という数字が全てを物語る。中でも圧巻は初回だ。先頭の渡辺にはカットボール、続く高松は直球を決め球に選択してスイングアウト。3人目の根尾には3球勝負で、この日最速の155キロ直球で勝負あり。3者連続の空振り三振に仕留めた。
豪快な奪三振ショーにも反省を忘れない。「ほとんどは(意図した三振)なんですけど、意図しない形での三振もあった」。六回のシエラへのフォークや七回に伊藤康に投じたスライダーは甘く入ったボールが結果的に三振となった。その場面を振り返り「反省すべき」と語気を強めた。
平田2軍監督は「コーチ、球児(藤川)にアドバイスをしてもらって、良い修正期間になったんじゃない?投手コーチから良かったという報告も(1軍に)行くと思う」と笑顔だ。1軍は29日から13連戦を控えている。再び1軍の舞台で勝負するために、“復肩”への扉を自らの腕で切り開く。